もしかして、銀ちゃんは私の父さんが何処にいるのか知ってるの。


そんなまさかだよね。


確認したい。


「銀ちゃん父さんと会った事があるの。 」


銀ちゃんの顔が曇ったって事は、知ってるった事。


すごくやな予感がする。


父さんが何処にいて何をしてるのか、どうしても知りたい。


銀ちゃんは私に隠し事はしないと言ったはず。


本当の事を教えて下さい。


「何聞いても驚かないから本当の事教えてほしい。父さんは何処にいるの。」


銀ちゃんが私と向き合う。


話にくいことだと確信した。


「真子に隠し事はしたくない。朝田組の幹部、叶鉄二が真子の父親。」


予感的中。


結婚式の時ずっと私を見つめていた男の人が、何処かで会ったように感じた。


17才で真子の父親になった叶鉄二さん。


まだ34才の叶鉄二さんを、お父さんと呼んでいいのか。


なんだかとても切ない。


私はどうするべきですか。


切なくて涙がこぼれた。