早く退院したい、毎日が退屈で死にそう。


銀ちゃんが特別室を借りてくれたのはいいけど、何故か銀ちゃんは毎日病室に泊まりに来るし。


この病院の医院長を脅かして、ホテル代わりに借りたのかも知れない。


今はそれも嬉しくて、一日も銀ちゃんと離れたくないけど。


離れたら、死んでしまいそう。


この病院に純ちゃんも入院していた。


今日から車椅子で移動の許可が下りたから、純ちゃんの部屋に行くつもり。


マサさんは、一度も私の病室を訪ねる事はなかった。


鉄二さんから聞いた話によると。


純ちゃんの容体があまり良くない事、マサさんは仕事の合間を見ては病院に来ているらしい。


私は純ちゃんの担当医の許可を得て、純ちゃんの病室を尋ねた。


病室に入るのに少し緊張したけど、いつもの私らしく笑顔で純ちゃんに会おう。


今の私に出来る事をすればいいんだと思った。


こうと決めると、前に進むことしか考えられない性格。