誰か止めて、銀ちゃんが死んじゃう。


マサさんはどうしていないの?


鉄二さんは。


なんで、誰もいないのよ。


「真子、離れてろ!俺は死んだりしねぇから安心しろ。」



だって、酒井修司はナイフを持ってるんだよ。



絶対無理、銀ちゃんが殺されのをみすみす見てる訳にいかない。


「誰かいないの!誰か止めてよ。」


銀ちゃんは一人で来たの。


バカみたい。


「いくら呼んでも誰もいねぇよ。今日こそ勝負つけようぜ。俺が勝ったら、おまえの大切な女を俺が貰う。」


ちょっと、なにをバカげた事を言ってるのよ。


勝負に女をかけるだなんて、許さない。


「俺の真子をおまえに触らせてたまるか、修司の願い通り勝負をつけてやる。俺が勝ったら、おまえはこの街から出て行くんだ。」


銀ちゃん駄目、喧嘩なんて、絶対駄目。


喧嘩する銀ちゃんは見たくない。


たとえ、それが私の為であっても。


何とかして止めなきゃ!


マサさん、父さんはどこ?



イヤだぁー。


銀ちゃん死なないで!


誰も助けに来ないのなら、私の命に代えて、銀ちゃんを守る。