仕方ないから、銀も置いてやるとするかな。


「銀ちゃんはいてもいいけど部屋は別。銀ちゃんは龍人さんと一緒の部屋で寝て下さい。まだ決着ついてないんだからね。今夜はじっくり話しましょう。」


なんか、真子は強くなった。


女は怖えよな。


銀は真子に引きづられるようにして、部屋に入っていった。

ひたすら謝る銀の声。


真子、中々やるねぇ。


銀の女房は真子でなけりゃ勤まらねぇな。


おまえは運命の女と出逢えて幸せ者だ。


俺の気持ちの中のモヤモヤは、一行に晴れることはなかった。


銀はこの日、真子の部屋から出て来なくて、寂しいのは俺だけって事だな。


おいまさか、してねぇよな。


駄目だ、想像しちまうだろうが。


銀平はやっぱりぬかりない男だった。