龍人さんに着替えを借りて、お風呂に入る。


みんながどんなに心配してるかなんて、全然考えられなかったし。


このまま私の存在を消してしまいたい。


純ちゃんが銀ちゃんを好きだと言う、現実を変える事が出来ないから。


銀ちゃんは、純ごめん、俺には真子がいるとでも言ったのだろうか。


純ちゃんは時間がないと言っていた。


私が身を引けば済む事、そう考えることしか出来ない。


中々眠れないでいると龍人さんが部屋に入って来た。


「今銀から連絡来て、おまえがいなくなったって偉い騒ぎになってるけど、一体何があったんだよ。真子が話すまで聞かないでつもりでいたけど、銀が警察に捜索願いを出すと言ってる。」


我慢してた涙が一気に溢れ出した。


私はどうしたらいいの。


このままここにいたら龍人さんに、迷惑をかける事になってしまう。


警察に捜索願いだなんて、オーバーだし。


銀ちゃんのバカ。


私は子供ではありません。


嫌、子供か。