ベットで布団を被り大声を上げて泣いた。


ヤだよ、もう無理、限界。


銀ちゃんが部屋に入って来た。


「このとおり謝るから、俺を嫌いにならないで。俺は極道を選んだ時、真子の事は諦めたんだ。自分の存在を消したくて自分を汚した。」


「・・・・・・・・・・・・」


「真子を諦め切れなくて、真子に会う為に俺は変わりたいと思った。過去を許してとは言わない。真子にはこれからの俺を見てほしいんだ。」


銀ちゃんが土下座した。


畳に頭を擦りつけて何度も謝る。


今の私には銀ちゃんを許すとか、考えられないし。


自分の気持ちも分からない。


私は本当にどうしたいんだろ。


銀ちゃんを嫌いになれたら、どんなに楽か。


銀ちゃんを嫌いになりたかった。


銀ちゃんを嫌いになって、全てなかった事にしたいと本気で思った。