「そうか…」

安堵する門馬さんと希更さんの姿を見て、僕は複雑な思いにかられる。

結局…事件解決の為に、僕は遊間と共に泳がされた。

けれどここで怒りを出せば、また月夜が暴れてしまう…!

胸元を押さえながらも、僕は落ちたケータイを拾った。

「…じゃあ、僕は帰りますね」

「あっ、送って行くわ!」

「いえ、結構です。僕のことより、彼等のことをお願いします」

僕は2人に遊間達のことを頼み、学校から出た。