「ね、陽日。彼を呼んでよ」

「断る。僕はもう、彼を頼らないことを決めたんだ!」

「う~ん。困ったなぁ。陽日しか手掛かりがないんだよ」

「知らない! 僕はもう関係ないんだ!」

「…そこまでイヤがるなら、仕方ないね」

遊間は肩を竦め、ため息をついた。

「悪いけど、ムリにでも呼び出してもらうよ?」

ぞっとするほど冷たい目で僕を見る。

思わず出口に駆け出そうとしたら…。

「あっ…」

…例の、『人形』達が扉からゾロゾロ出てきた。

「ここで飛び降りても、自殺ってことになるよね?」

「遊間っ!」

僕が怒鳴っても、遊間は笑みを崩さない。