だがその動きはエスカレートした。

やがては僕の家族をも不幸にして、社会にまで月夜の存在は出てきた。

それで警察が動かないワケにはいかない。

門馬さんと希更さんがある日、僕に接触してきた。

起こっている事件に心当たりがないか―と。

被害者の身内である僕を、最初は疑わなかった二人だけど、僕の周囲でばかり事件が起こることを不審には思っていた。

その時には、僕はボクを止められなくなっていた。

面白半分に『人形』を使い、事件を起こし、笑う月夜を…暴走し始めたボクを止められなかった。

だから最初は何も知らないことを通した。

月夜は2人が現れても、平気で動いていた。

やがて…僕自身が耐え切れなくなった。

その時、すでに月夜の信者は4ケタにも上り、最早…僕が手を付けられなくなってしまった。

だから…終わりにしたかった。