ボク―月夜はまず、夜の街に出るようになった。

そしてナイトクラブに通い詰め、そこで手下達を集めた。

手下達は主に暴走族や不良達。

そこからヤクザや警察にまで、手や顔を伸ばした。

そうして夜の街は、月夜の物になった。

次に学生達。

月夜は僕をイジメた連中を、暴走族や不良達を使って、ヒドイ目に合わせた。

そして一般の生徒達は、そのカリスマを以て、自分の配下とした。

そう…『人形』だ。

月夜の為ならば、何でもする『人形』達を作り出した。

そこに薬や脅迫は必要無い。

ただ、月夜のカリスマ性を見せれば、誰でも言い成りになってしまう。

そのぐらいの強さと力を、ボクは持っていたから…。