「遊間! ゴメン、待たせたかな?」

「ううん、俺も今来たとこだから」

遊間の高校の屋上で、僕達は待ち合わせをしていた。

近辺の高校同士の交流会で、僕は遊間の学校へ来ていた。

「遊間の学校、やっぱりスゴイね。キレイで大きくて、僕の所なんて比べ物にならない」

「まあその分、お金かかるけどね」

「でも遊間もスゴイよね。1年の時から生徒会長なんて」

ココに来て分かったことだけど、遊間はこのエリート校の中でも、カリスマ的存在だった。

廊下を歩けば、生徒どころか先生達まで頭を下げてくる。

彼が何か言えば、それは必ず実行される。

ちょっと宗教っぽいところと、…ボクに似ているところが苦手に思えたけど、やっぱりスゴイ。