その後、遊間とは何度か遊んだりした。

ボクはあまり良い顔をしなかったけど、遊間はとても付き合いやすかった。

でも…どうしてもあの視線が気になる。

そして門馬さんと希更さんには、眼を付けられてしまった。

理由はやっぱりあの事件と、そして心配から。

あの被害者の症状は、ボクが作り上げた『人形』とそっくりだったから。

でも『人形』はボクが作り出したもの。

だから僕を攻撃するなんてことは、万が一にもありえない。

ボク―月夜を誘き出す為に、仕組まれた事件ならば、同じ顔をしている僕が狙われることもある。

学校へは普通に行ける。

でも門馬さんや希更さんに連絡をしたり、一緒にいることが暗黙の日常になってしまった。

そして事件はあの後、ピタリと止まった。

まるで役目を終えたように―。