「そういえば、まだ名前聞いていなかったね。キミの名前は?」

「…真羅(しんら)陽日。高校2年生」

「あっ、同じ歳なんだ。陽日って呼んでも良い?」

「良いけど…」

メニューを見ながら、僕はちょっと後悔していた。

やっぱり断るべきだったか?

彼の眼は好奇心に満ちている。

それが居心地を悪くさせる。

「ねっ、何食べる? 何が好き?」

「えっと…。ミートソーススパゲティとドリンクバー頼んでもいい?」

「もちろん。デザートもどうぞ♪」

彼は不気味なほど機嫌が良い…。

とりあえず、頼むものを頼んだ後、僕は思いきって聞いてみた。

「ねぇ、何で僕を誘ったの?」