だが僕はどうしても気になった。

何より『ボクの模倣犯』と『信奉者』という部分が、引っ掛かっていた。

3年前、ボクは僕を守る為に、事件を起こした。

それは世間を…いや、日本を揺るがした。

だから僕はボクを封印することにした。

僕を守る為だけに動いてくれたのは、正直嬉しかった。

でも…だからと言って、ボクの罪を許してはいけない。

大勢の人間を巻き込み、多くのものを傷付けたのは、まぎれも無く罪なのだから…。

そんなボクの模倣犯、どんなことを仕出かしたのか、興味があった。

だから学校が休みの日に、僕はアーケード街に来た。

多くのお店が並び、若者が大勢集まる街。

僕と同じ学生も、見渡す限りいる。