ひっきーの恋


「…。
 ともかく、忠告はしたよ。」

何処か憐れむような
そんな口調で
そんなことを言い残して

樋佐木君はその場を後にした。

後には、
納得できない、とでも言いたげな
うちだけが取り残されていた。