ほら。いない。 いい加減、 授業でなきゃやばいよね。 先生にも先輩にも目えつけられるって、 後々めんどいしね。 そのまま窓の外を眺めていると、 誰か人の気配が 下の木のほうに近づいてきた。 …ってあれ? 誰か来る。 観察を続行していると、 昨日のさぼり君また来た?! うわあ。 本当、肝座ってるなあ。 ふてぶてしいというか。 呑気というか。 少し口元が緩んだ。