砂嵐のいたずら〜バレンタイン2010〜




《Hello!マナ。

マナが寂しいんじゃないかと思って電話したんだ。》


懐かしい、大好きな人の声。


時差の関係で、メールのやりとりが多かったから、話をするのはバンクーバーに入ってからは初めてだった。


嬉しくて何だか胸が熱くなってきた。


「何言ってるのよ!

私には忙しくてそんなこと考えてる暇なんてないんだから!!!

寂しいのはチャールズでしょ?」


心とは裏腹に可愛くないことを言ってしまった。


《うん、寂しい…

マナのいないロンドンもバレンタインもこんなに寂しいとは思わなかったよ…》


そう言うチャールズの声はいつになく沈んでいるように感じられた。