気づくと私は、ベットの上にいた。

「ここは…?」


「やっと目を覚ましたか。大丈夫か?ここは、遊園地の係員の休憩所だよ。」


拓哉は、私の隣でイスを座ってケイタイをいじっていた。

拓哉の手を見ると何かが見えた。


「拓哉腕どうしたの?」


「ああ。これは、理奈が倒れたとき、庇おうとしてとっさに手が出てさ~。」


(そう言えば私、倒れたのにどこも痛くない…)


「ごめんね。拓哉。」


「俺が勝手にしたことだし謝るなよ。それよりもう出るぞ!」

拓哉と手を繋ぎ、休憩所を出た。