帰り道では、ずっと拓哉と話をしていた。                       「拓哉。重くない?」


「平気。俺だって男だぞ!」

言われてみればそうだ。

(私が転けた時も、軽々と私を持ち上げたもんな~。)


みんなの前でお姫様抱っこをされたのを思い出し、私は顔を赤くした。

(今、考えると恥ずかしすぎる///。)


「そう言えば、理奈。今度の日曜日暇?」


「暇だよ。」


私は、拓哉に顔が赤くなっているのがバレないように喋った。

「遊園地いかね?」


「遊園地!行く!私、ジェットコースター乗りたい!」


「ハハハ。理奈らしいな。よしジェットコースター乗りまくろうな!」


そうこう話をしてるうちに、私の家に着いてしまった。

家のドアを開けると、拓哉におぶられている私を見て驚いた顔をしている母が居た。