午後の時間は、理奈の事が気になって、授業に集中できないまま、放課後をむかえてしまった。

(理奈のところに行くか。)

俺は、理奈のいる教室に向かった。


すると、理奈は1人の男と楽しそうに話をしていた。


(ハッ。誰だよアイツ。)

理奈と一緒にいた男子に一発ガンを飛ばし、理奈をみた。

「理奈~。クラス違うとやっぱり寂しい。」

一緒にいた男子を気にせず俺は理奈に声をかけた。


「理奈~。一緒に帰ろう。」

そう言うと理奈は少し困った顔をした。

「ごめん。拓哉。私、今日一緒に帰れない。」

「えっなんで?」

「櫻庭さんは僕と帰るからだよ。」

理奈と一緒にいた男子が勝ち誇った顔で、こっちを見てきた。
「理奈本当なの?」

「うん。ごめんね…」