こうして七人が別荘に集まったのである。

 社長の別荘は、大きいログハウスの二階建。
 一階の玄関を入ると、ロビーになっており、そこにはソファやテーブルがある。招待客が全員座れる様になっている。そしてロビーの奥には二階へ続く階段がある。

 一番左から、キッチン、食堂、社長の部屋、杉田久美子の部屋、空き部屋、浴室となっている。

 二階は階段を上ると、右と左に分かれており、三部屋づつ、計六部屋ある。

 社長と杉田久美子の部屋が決まっているのはお約束だが、残りの五人は、自分達で二階のどの部屋にするかを決めた。

 そして二階の左の一番奥が坂上直人、真ん中が今井大介、階段側が相沢春一、右の1番奥が空き部屋、真ん中が浦山研二、階段側が二宮正に決まった。


 さぁ始まりだ。あいつを殺してやる。
 一週間もあれば、何度でもチャンスはあるからな。
 後に、犯人になる人物は心の中で薄笑いを浮かべていた……。