零…和哉…

彼は名前を言い終わると、
また背を向けて歩き出した…。

友達って、思っていてもいいかな…?

そんなことを思っていると
1-3の教室のドアが開いた。

「凛城 穂乃歌か?」

『あ、ハイ!』

「入れ」

たぶん…先生?
と思われる人に呼ばれ、
私は教室に足を運んだ。

「今日から、この学校の生徒だ。
 凛城、自己紹介を。」

『はい。』

第一印象は大事!
笑顔笑顔ッ♪

『今日からお世話になります。
 凛城 穂乃歌です。
 よろしくおねがいします♪』

一斉にクラスが湧き上がる。


男子が、うるさい…

なんなのさッ!

「仲良くするように!
 じゃぁ、あそこの席に座れ。」

仲良くするように!って…
高校生にもなって言われたくないッツーの…


『はい。』


指を指された席。

一番左の窓側。


ゆっくりと席に着いた。


うまく、やっていけるといいなぁ♪


「ねぇ、穂乃歌チャンッ♪」

『えッ?』


隣に座っている女の子に、声をかけられた。