それだけを言い伝えると毛無先生はストップをかけられた授業を再開した。 古谷は嬉しそうに足早に教室の出口へと向かう。 ちょっと待てよ!!この野郎ぉ!! 出口へたどり着くと古谷は振り返り俺に目を合わせ、「お先でーす」と口ぱくで挑発をしてみせた。 あいつぅぅぅ!! 俺は勢いあまって折ってしまったシャーペンを筆箱にしまった。 落ち着け、落ち着け・・・・・・ 同じ秘策を使うわけにはいかない・・・