crazy antique shop

「人形…」

「うん、でもお人形の方が家具より高いし、人気があるからすぐ売れちゃうの。入荷し辛い商品だから、嬉しい悲鳴だって、カガミさんが言ってた」

「そう…ね。確かに手に入れるのは難しいかもね」

マカはぎゅっと唇を噛んで、カガミの方を向いた。

男性は上機嫌でカードで支払っていた。

しかし会計の途中で、カガミはショーウィンドウに飾っていた人形を紹介する。

すると男性は興奮し、3体とも購入した。

「あっ、あ~。お人形まで持ってかれたぁ」

「お人形じゃなくても」

マカはミナに満面の笑顔を見せた。

「私がぬいぐるみを作ってあげるわ。可愛いウサギとクマの」

「えっ!? ホント? 嬉しい!」