crazy antique shop

駅でミナと別れ、マカは従兄の経営するアンティークショップを訪れた。

「…相変わらずここは客がいなくて落ち着くな」

「ヒドイ言い様ですね。マカ」

苦笑する店主ことソウマに、マカはため息をついて見せる。

「ライバル店が出ているんだから、少し経営方法考えたらどうだ?」

「ああ、あの街外れの…。でもあっちとこっちでは取り揃えているモノが違いますしねぇ」

そう言って苦笑するソウマ。

マカは肩を竦め、思い出していた。

あの人形と家具のことを。

「そうだな。ここの商品はあくまでも成分は物からできているが…」

カガミの姿を思い浮かべ、マカは険しい表情になった。

「あの店の商品の材料は、全て人間だからな」