「えっ? アンティークショップ?」

「うん、そお♪ この間、ステキなお店見つけちゃって。マカ、今日一緒に行かない?」

マカの頭の中に、従兄の経営するあの店が浮かんだ。

「良いけど…。そこって小物専門?」

「う~ん…。人形とか家具専門かな?」

あの店のイメージに、思いっきり大きな×印を付けた。

「なら、良いわよ。たまには息抜きしないとね」

「やった! じゃあ行こう!」

ミナの案内で、マカはとあるアンティークショップに案内された。

店は街外れの住宅地の中に、ぽつんとあった。

「あっ、ここよここ!」

ミナははしゃいだ様子で、ショーウィンドウの中を覗き込む。