一気に別荘から道を下り、モーターボートを探した。

 ん? 林の所に人影が見えた? まさか犯人か?

 俺は林まで走って行ったが、そこには誰も居なかった。

 確かこっちに人影が見えたんだが……。

 考えていると、ガサっと近くで音がした。

 そこには居るはずのない人物が立っていた……。


「お前……、何で……?」


 俺は潰れた様な声で、その人物に問いかけた。