孤島の結束

　洗い物を済ませ、遊技場に入ると、松島悟と双子のケンとマサ、そしてマジタニがビリヤードをしている。

　そして、田中はビリヤードの奴らを見ながらタバコを吸っていた。

　ひとみと可奈子が卓球をし、竹山彩は田中の様にタバコを吸いながら卓球を見ている。

　田中と竹山彩は、昔からみんなに好かれては居ないだろうと思う。何故なら、この二人は俺だけではなく、誰でも構わずに突っかかる性格だからだ。

　俺が誰に話しかけようか迷って入り口に立っていると、俺に気付いたひとみが声をかけてきた。


「こっちこっち。卓球どう？」


　と訊いてきたが、運動も出来ない俺は断ろうとしたその時、


「私が相手になってあげる」


　そう言って竹山彩が灰皿にタバコをもみ消し、立ち上がった。

　断れなくなった俺は、卓球をするハメになったのだ。ついてねぇな。

　卓球が始まったが、俺は一度も打ち返す事が出来ず、


「タイ米とやってもつまんない。あんたホント運動も出来ないんだね。や〜めた」


　竹山彩にそう言われて俺は黙った。


「もう一回やってみればいいじゃ〜ん」


　可奈子が余計な事を言った為、もう一度卓球をする事になった。

　このメス豚め！