「どうぞ」


「ありがとな」




ムスッとしたまま
手渡す焼きそばパンたち。




「じゃあ帰るから」


「帰っていいと思ってんの?」


「だからあたしは彼氏がいて…」


「この画像バラまくかぁ…」


「ま、待って!!
ここにいればいいんでしょ!!」




にこやかに微笑んでいる。



悪魔は手招きして
俺の横に来るように促してくる。




…バカにしやがって!!


いつか覚えてろよ!!!




あたしは反感で
少し離れてしゃがんだ。




「隣に来いよ」


「いや」




なんであんな奴の隣に仲良く
座らなきゃいけないんだよ!


あたしをナメんな!