持って来た写真集を懐かしむように眺める萩原先生。




「悪かったな、こんな話しをして。」


「いいえ……聞けてよかったです。」





片眉を下げ、苦笑する萩原先生に満面の笑みを向ける。





「一応社長に相談してみます。」


「よろしく頼むよ。」


「今日はありがとうございました。モデルが決定次第すぐにご連絡致します。当日は、よろしくお願いします。」


「ああ。」


「では、失礼します。」





最後に萩原先生と握手をし、頭を下げ商談室を出た。




すぐに会社に戻り、社長とRoseに報告をした。





社長には、萩原先生が言ってた事も話し、そのモデルに連絡してもらう事にした。





翌日に聞いた、モデルの返事はNOだった。





業界に戻るつもりはない。今の生活が気に入ってて、壊したくない。





との事で、萩原先生にもそう伝える事になった。





萩原先生は、渋々といった感じで諦めてくれた。