社長のご指名

「いいお母さんじゃん。」




隣に座ってる紫穂が紗衣の頬をつつきながら言った。




「そうかな〜…。」





そう言われるのは嬉しいけど、自分ではよくわからない。





「そうだよ。毎日紗衣が笑ってるのが証拠だよ。あら、寝ちゃった。」





どうやら泣き疲れて寝てしまったらしい。





「紗衣はまま大好きなんだよね〜?」





返事が帰ってくるわけじゃないのに紗衣に語りかける紫穂。





「ありがとう。」


「いいえー。我が家に帰りますか!」





我が家って……。





紗衣が寝てしまったから、荷物は全部紫穂持ちになってしまった。





「荷物ごめんね。」


「最近、腕に肉が付いてきたからダイエットしてるの。」


「ちょっと真似しないでよー。」


「あははっ、バレた?」





二人でクスクス笑いながら駐車場に向う。





「あっ、やっと見つけた!はぁーよかった…。」