社長のご指名

「あのねー。」





寝転んだ紗英と目線が同じになる様に移動する。





そうすると、今日誰と遊んだとか、絵本読んだとかぬいぐるみで遊んだりとか話してくれる。





最初は言葉の理解が出来なくて悩んだけど、今は大体理解出来る。




こうやって話してくれる事が、話せる事が嬉しい。





撮影だって忘れるぐらい、リラックスしてしまう。





「ままっ、さーくん。」


「うん、いるね。」


「さーくん、いっちょ?」


「今日は違うよ。」


「いっちょめっ?」





困ったな……ダメってわけじゃないんだけど。




「ままぁ、めっ?」





可愛い娘にお願いされちゃダメなんで言えないんだよね。





「いいよ。」


「うきゃ――さーくんおいでしゅる〜。」





そう言って起き上がり、海堂社長のところまでヨタヨタと行ってしまった。