社長のご指名

週刊誌に映る鳴海さんは全てが無表情だった。





「お前さ、アキの事好きなんだろ?」


「ああ。」


「頑張れよ。アキを愛してやれ。」

「偉そうに言うなよ。」





そう言って笑い合った夜の事を思い出していた。





萩原先生のスタジオには有名モデルの写真が飾ってある。





その中に鳴海さんもいる。





白いワンピースを着て赤ちゃんを抱っこしている写真。





鳴海さんと紗衣ちゃんだ。





他にも鳴海さんの写真があって、近くで見ようと足を進める。





「どうしたんだ、社長さん。」





いつの間にか隣に萩原先生がいて、少しビックリしてしまった。





「鳴海さん、綺麗ですね。」


「わははっ、そうだろう?」





本当に世界中の男が虜になるのも頷ける。





かっこよくて、可愛くて、綺麗で、見惚れて、鳴海さんとは思えない。