―百合色―

─次の日の夕方。


俺は校門の前で、誰かと誰かを待っていた。


腕を組みながら立ち、
時計を何回も見る。


『おっせぇなぁ』


俺がここで待っている理由は、今から修が百合に会いにくるから。


俺は付き添い。


でも付き添いの俺が一番早いってどうよ?


有り得ねぇだろ?



百合は呑気に教室にまだいるし。


修は全然来ないし。


イライラしてきた。

俺って短気?


そう考えていると、百合が走って、俺の方へと近付いてくる。


その姿に、ついみとれてしまった。


栗色の長い髪は、夕日のせいで、オレンジに変わっていて─


その姿の百合を綺麗だと思ってしまう。


ホントは修なんかに会わせたくない。


そしたら百合は修が好きになるだろ?