私は毎日、麻貴のお見舞いに行った。 「まーきっ。来たよ。」 麻貴の病室は個室だから周りを気にしなくていいから楽だ。 「麻貴、毎日退屈だろ?」 と、怜君が笑った。 「いや、ずっと寝られるからいい。」 麻貴らしい返事だった。 でも麻貴の病状はどんどん悪化していた。 私たちの見えない所で嘔吐を繰り返していた。 髪の毛も副作用で少しずつ抜けている。