何で麻貴なの? どうして私の兄なの? 「たまにいなくなってたのは病院か…。」 怜君は苦笑いして言った。 「悪かったな。黙ってて。」 「麻貴…。」 ここにいる麻貴はいつもの麻貴と変わらないのに…体はボロボロなんだ。 「怜、真奈、言っとくけど俺まだ生きるから。余命はただの予定なんだからさ。」 麻貴は強く言った。