すると、怜君は眉間にシワをよせた。 「な、何よ…。」 「あんなー、女にこんな重い荷物持たせるほど弱々しくねーの…。」 どきっ…。 …どきっ!? 待って…。 相手は怜君だよっ!? あの憎たらしい怜君だよ? 有り得ない有り得ない…。 「真奈、百面相してないで行くぞ。」 私は怜君の言葉で現実に帰ってきた。