ママはさっさと部屋を出て行った。 「なぁ俺、おばさんに嫌われてねー?」 ママに命令される度に怜君は落ち込む。 「嫌われてないだろ。」 「逆にお気に入りでしょ。」 私と麻貴がフォローすると怜君はパァっと笑顔になった。 「じゃあ私、部屋に戻るね。怜君も早く、客間に行ってよね。麻貴を疲れさせないでよー。」 と、私は笑いながら言った。 「じゃあ、おやすみ。」 「…真奈っ。」