TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

隣のドアが開いて、物凄い勢いで煙りが噴き出して来た。




必死だった。

どうやって階段まで走ったのか覚えていない。

――やばい。まともに吸っちゃったよ。

激しく咳込みながらふと女の子を見ると、目をつぶってしっかり口を押さえていた。

――死んでたまるか。絶対、絶対助けるんだから。

目眩がして危うく階段を転げ落ちそうになったが、なんとか無事に下りきった。

「だいじょうぶ?」

女の子が心配そうに聞いてくれたが、苦しくて返事は出来ない。