「本当にいいんだな。」
「もちろん。」
「後悔は、しないんだな。」
「あぁ。」
秋本さんはホッとしたような顔をして俺を見た。
俺はそんな秋本さんに笑いかける。
「じゃ、コレに血を付けてな。」
と、秋本さんはゴソゴソと何かを取り出した。
古ぼけた紙一枚。
バサッと広げればそこには沢山の人の血印が押されていた。
「まじ?」
「あぁ、ここに俺のもある。」
指差したところには『yuji akimoto』と記されていた。
俺はどうやらその下に押せばいいらしい。
「へぇ・・・で?押したらどうなるの?」
「研修期間を経てやっと死神になれる。」
「研修なんてあるの?」
「まぁな。クリアできなかったら一生研修生。」
「まぁいいや。」
俺はその場にあったカッターでちょんと指先を切るとグッと紙に押し当てた。
「ぅぐっ・・・!!」
へそからぐいっと引っ張られるような感覚。
気持ち悪い。


