「恭汰、お前生きるってどう思う?」
「生きる?」
秋本さんはソファーに座って後ろにいる俺に話し始める。
俺の方を全く見ずに。
「お前は生死についてどう思う?」
「わからない。俺は特別考えたこともない。」
「お前は人の寿命をコントロールしてみないか?」
「は?」
「俺の仕事を手伝わないか?」
俺は意味が分からなくて動きを止める。
「ちょ、意味がわからないんだけど。」
「お前は勘がいいからそろそろ気づいてると思ってたんだけど。」
「全く意味がわからないよ。一体・・。」
「俺は人の生死をコントロールするんだよ。」
「だからソレはなんだって!?意味が分からないんだよ!」
「俺はな、死神なんだ。」
「は?」
「Death Godという組織の一員なんだよ。」
俺はソファーの前に回り込んで秋本さんを見る。
秋本さんの顔は少し暗かったが俯いていたせいで表情がよくわからなかった。
「秋本さんが死神?」
「本当は誰にも言わないでおきたかったけどさ。」
秋本さんは膝の上で手を組んでいた。
「お前と一緒の生活をしていくなら、同じ仕事をしたほうがいいと思うんだ。」
「けど・・。」
「俺がDeath Godの一員だってことは誰にも知られちゃいけないんだ。」


