「“D.G”ねぇ。」 そんな会社は聞いたことがない。 俺は一応秋本さんに渡した。 「秋本さん。手紙。」 「ん?誰から?」 「なんか“D.G”っていうところからだけど・・・。」 その名前を言うと秋本さんの笑顔が一瞬崩れた・・ような気がした。 一瞬真顔になった気がしたが、すぐにまた笑顔を取り戻した。 「とりあえず。」 俺は秋本さんに手紙を渡して何もなかったように振る舞った。 さっきの秋本さんの顔。 あの雰囲気をみてしまうと何も聞けなくなってしまった。