「見ろよ!ヒナ!」 外を見れば夕焼けに染まった景色が見えた。 それは、今までの夕焼けは偽物だったのではないかと思わせるような綺麗な夕焼けだった。 「すげぇ~。」 「うん。綺麗だね。」 「俺、こんなの見たことねぇ。」 「私も。」 目をキラキラさせて夕焼けを見ている恭汰の横顔は綺麗だった。 今すぐにでも私を殺そうとしている人を美しく思った。 どうしてだろう。 どうかしてる。