「遊ぶぞ!」
乗り物の凄まじい音と、人々の絶叫。
耳をつんざくような大きな音楽。
「遊園地?」
「ばぁか。もっとでけぇよ。ネズミーランドだ。」
「あぁ。」
TVで見たことある。
行ったことはないけれど。
「おい!見ろよ!マッキーだ!!」
彼が楽しそうに指さす方向にはネズミの着ぐるみ。
「あっちは、ドニャルドだ!」
見たことはある。
彼は子供顔負けの喜びよう。
一緒にいて少し恥ずかしい。
「なんで連れてきたの?」
「別に?生きたいと思うかなーって。」
「あっそう。」
「行くぞ!」
手を引かれて、連れてこられたのはジェットコースター。
「乗るぞ!」
「え!?」
むりやり乗せられて驚いていると、ガクンガクンと動き出したジェットコースター。
「駄目だって!死ぬ!お願いおろして!」
「大丈夫だ!俺が殺すまでは死なん!」
なんて笑う彼。
なんていう理由だろう。


