手を振り払って逃げようと、腰を浮かせたけど、フェンスに押し付けられた。



「離してよ!」






いやだ!いやだ!



頭の中に、渚にレイプされた時のことがフラッシュバックしてきた。



全身に鳥肌が立ち、胃の辺りがきりきりと痛んだ。


どんなに暴れても全然敵わなくて、男はあたしの制服を脱がしていく。



「ひく・・・っやだ!!!やだ!!やだ!!」



気持ち悪い。
触られた所が汚されてくようで吐き気がする。



あたしが大きな声で叫ぶと口を抑えられた。



他の二人は笑いながら、あたしに携帯を向けている。




今は授業中で、誰もここに来るはずがない。
それに普段から屋上は、不良がやギャルが多いから大抵の人は好んでここには来ないんだ。




なんであたしばっかりなの?




ねぇ、こんなの不公平だよ・・・。








二回目のレイプ・・・。

あたしは名前も、顔も知らなかった人に襲われ、傷付けられた。



最後にあいつ等が残していった言葉に、耳を疑った。






『由美の頼みだから、悪く思うなよ?』