「・・・・麻紀」



陽介が、抱きしめる手を緩め、



そっと、私の涙を拭う。



その手で、頬を包む。



「・・・・麻紀・・・好きだよ・・・ずっと・・・麻紀だけ・・・」



私の目に、また涙が溢れた。




「私も・・・」



陽介の胸の中に顔を埋める私。



スイーツの甘い香りが



鼻をくすぐった。