「沙夜ちゃん。瑠璃の葬式が終わったら、話があるんだ。」

不意におじさんは真剣な顔をして、私を見つめた。


凛々しいその表情に緊張が奔る。

「お話・・・ですか。」

「うん。緊張する事は無いからね。リラックスして。さぁ今日はご苦労様。ゆっくり休むと良い。」

「はい。ありがとうございます。」

正直クタクタだった私は早く眠りたかった。


おじさんは苦笑いしながら、私に寝るように言ってくれた為凄く有り難かった。




―――――――




ルリが亡くなって、悲しく無いわけではない。


ルリは私の1番の理解者で、いつも傍にいてくれた親友なのだから、亡くなったことは大変ショックだ。

「夢だと良いのに。」

私は慣れない布団に横になりながらそう思った。


全部夢で、ルリは明日になったら笑顔で私を見つめてて・・・やっと退院出来て4人ではしゃぎまわって・・・・・・。


現実と理想は違う。これは私の理想であって、ルリはもういない。


これほど悲しい事実は、私にはなかなか受け入れ辛かった。

(最高に笑顔が似合う私の大切なルリはもう居ないんだ・・・・・・。)

現実を受け入れないと・・・。ルリだって私が現実を受け入れてないなんて思ったら、絶対に悲しがる。

「でも・・・・・・。」

寂しいよ・・・・・・。凄く寂しいよ。私はまだ現実を受け入れたくない。


ルリ、ごめんね・・・・・・・・・弱くてごめんね。