ルリのお通夜にはたくさんの人が来てくれた。クラスメートだけでなく


病院の看護師や先生、中には外出許可を貰ってやってきたという、患者さんも居たのだ。


ルリは私が思っていたよりも凄かった。いろんな人を助けていた。

(ルリは凄いよ。本当に・・・)

私はお手伝いとして結構忙しくしている。今日は好意に甘えてお泊りだ。

「沙夜ちゃんお疲れ様。」

おばさんがお茶を持ってきてくれた。

「おばさんありがとう。」

皆が帰った後、私は棺の中にいるルリを見つめていた。


こうやって見るとルリはもう居ないんだと悲しくなる。ルリは笑顔で眠ったのだ。


今にも起きそうなほど眠っているように思う。

「瑠璃ちゃんは、凄いわね。私びっくりしちゃった。あんなに大勢の方が来てくださるなんて・・・・・・。」

「私も。ルリは皆の太陽ですね。しかもあんな奇跡まで起こしたんですよ。」

おばさんも頷いている。

「私ルリに会えて幸せです。だから私、ルリよりも幸せになってみせます。今を精一杯生きることにしました。」

(そう考えれるようになったんだよ。)

おばさんは一瞬おどろいたように、目を丸くして笑顔になった。

「沙夜ちゃん変わったわね。」

「変われたのは、ルリのおかげですよ。」

そう言って、私は心からの笑顔を見せた。

「ッ・・・・・本当に変わったわ。私もくよくよしてられないわ!!瑠璃ちゃんの分まで幸せにならないと!!!」

おばさんもルリの死から立ち直ったらしい。良かった。


おじさんも立ち直って、ルリの棺の傍に来ては、笑みを浮かべている。