(嘘・・・だって昨日はあんなに元気だったのに・・・)
私はルリの容態が悪化したと言うところから、何も考えられなくなった。
信じたく無かった。昨日は本当に健康体そのもの位はしゃいで、笑って元気だったのに・・・。
「先生・・・嘘だよね・・・?」
「黒月、悪いが嘘じゃない。できるだけ早く病院行くからな」
先生は真っ青な顔になりながらも駐車場へ行く。
(待って・・・ルリは郁人も待ってるはず・・・)
「先生・・・郁人も連れて行きましょう。ルリと郁人は付き合っているから・・・」
「分かった。黒月は西村を呼んでこい。俺は校門に車を止めるから」
「はい」
私は教室へ、先生は外へ出ていく。
嘘だ・・・。冗談であって欲しい。あんなに元気だったのに・・・
点滴さえ無ければ、今すぐ退院出来そう位・・・
「・・・点滴?」
(そういえば・・・点滴の数物増えてた気がする)
前まで2つだった。昨日は3つ付いていた気がする。じゃあルリは元気な振りしてたの・・・?
足が自然に早くなった。周りの風景なんか見る様子もない。
階段を駆け足で昇る。自分の走る遅さにもどかしく思う。
「ッ!!郁人ぉッ!!」
走りながら叫ぶ。聞こえないと分かりながら、
周りの生徒や事情を知らない先生が怪訝そうにしながら私を見るけれど、構っていられない。
「廊下を走るな!!」
と言われた気がしたけど、聞こえなかった。それ位必死だった。
「郁人ぉぉッ!!」
私はルリの容態が悪化したと言うところから、何も考えられなくなった。
信じたく無かった。昨日は本当に健康体そのもの位はしゃいで、笑って元気だったのに・・・。
「先生・・・嘘だよね・・・?」
「黒月、悪いが嘘じゃない。できるだけ早く病院行くからな」
先生は真っ青な顔になりながらも駐車場へ行く。
(待って・・・ルリは郁人も待ってるはず・・・)
「先生・・・郁人も連れて行きましょう。ルリと郁人は付き合っているから・・・」
「分かった。黒月は西村を呼んでこい。俺は校門に車を止めるから」
「はい」
私は教室へ、先生は外へ出ていく。
嘘だ・・・。冗談であって欲しい。あんなに元気だったのに・・・
点滴さえ無ければ、今すぐ退院出来そう位・・・
「・・・点滴?」
(そういえば・・・点滴の数物増えてた気がする)
前まで2つだった。昨日は3つ付いていた気がする。じゃあルリは元気な振りしてたの・・・?
足が自然に早くなった。周りの風景なんか見る様子もない。
階段を駆け足で昇る。自分の走る遅さにもどかしく思う。
「ッ!!郁人ぉッ!!」
走りながら叫ぶ。聞こえないと分かりながら、
周りの生徒や事情を知らない先生が怪訝そうにしながら私を見るけれど、構っていられない。
「廊下を走るな!!」
と言われた気がしたけど、聞こえなかった。それ位必死だった。
「郁人ぉぉッ!!」


