「お帰りー!どうだった?」 「や、別になんともなかったよ」 「ふーん…あ、ねぇねぇ、コレ書けって先生が言ってたよ」 「ありがと美咲ちゃん」 何コレ。 進路希望…? 進路なんか、決めてないよ。 今、今だけで決めなきゃいけないの? そんなの無理。 周囲を見渡す。 あたしより少し後に戻ってきた優梨ちゃんに目がいった。 あれ… 超スラスラ書いてるじゃん。 ずっと前から決まってたとか? 凄い…。 「どうしよー」 行きたいところ、無いなぁ。